どれほど体調管理やマインドの切り替えに励んでいても、個人の努力だけでは抗えない状況は存在する。
看護現場では、過度な残業や慢性的な人手不足による業務負担が続くことは日常茶飯事だ。
疲労が取れずにエネルギーが完全に枯渇し、毎朝起きるのが苦痛になれば、それはまさに限界を迎えている証拠である。
真面目で責任感の強い人ほど、無理をして頑張りがちだ。
しかし、自分の健康や人生を犠牲にしてまで頑張らなければならない仕事などない。
仮に仕事で心身を壊したとしても、職場が全面的に責任を取ってくれるわけではない。
最終的に自身を守れるのは、自分しかいないのだ。
毎日のように朝起きるのが辛い、理由もなく涙が出る、食欲が湧かないといった症状は、限界を迎えている危険なサインである。
これらのSOSを無視して頑張り続けてしまうと、重篤な心身の不調を招き、看護の仕事そのものを続けられなくなる恐れが出てくる。
限界を察知したら、まずは自分の身を守ることを最優先に考え、立ち止まって休む勇気を持たなければならない。
現状の環境で、症状の改善が見込めないのであれば、思い切って転職を考えるのも手だ。
自分のために環境を変える行動は、立派なセルフケアといえる。
夜勤のないクリニックや健診センターなど、プライベートを優先しやすい職場は数多く存在する。
このように健康を重視できる環境へと舵を切ることは、将来にわたり長く看護を続けていくための賢明な判断なのである。